数独のヒドゥンペア:見つけ方と使い方

ヒドゥンペア(Hidden Pair)とは、行、列、ブロックの中で、同じ二つのマスにしか入れない二つの数字のことです。その二つのマスにはこの二つの数字が入るので、二つのマスからほかの候補をすべて消せます。候補とは、マスにまだ入る可能性のある数字のことです。

「ヒドゥン(隠れた)」というのは、二つのマスにたいていほかの候補も混ざっていて、二つの数字が目立たないからです。ほかの候補を消すと、二つのマスにはこの二つの数字だけが残り、ネイキッドペアの形になります。

ヒドゥンペアのルール

この記事では、一本の行、一本の列、一つのブロックを「グループ」と呼びます。どのグループにも、1から9までの数字が一つずつ入ります。ヒドゥンペアには、次の三つがそろっている必要があります。

  1. グループを一つ選ぶ。
  2. そのグループで、候補になっているマスがちょうど二つだけの数字を探す。
  3. もう一つ、ちょうど同じ二つのマスにだけ候補があり、グループのほかのマスにはない数字を探す。

このルールが成り立つ理由はこうです。二つの数字は、どちらもグループのどこかに入らなければならず、入れるマスはこの二つしかありません。ですから、一方のマスに一つ目の数字、もう一方に二つ目の数字が入ります。順番はまだわかりませんが、二つのマスはこれで埋まります。三つ目の数字はどちらのマスにも入れないので、二つのマスのほかの候補はすべて消せます。

ルールを一言でいうと

同じ二つのマスにしか入れない二つの数字が一つのグループにあれば、その二つのマスからほかの候補をすべて消す。

実際の盤面で一手ずつ

この盤面の空きマスには、この時点で残っている候補が書かれています。列3を見てください。すでに数字が三つあり、R2C3に5、R6C3に9、R7C3に1が入っていて、空きマスは6つです。足りない数字は2、3、4、6、7、8です。

ヒドゥンペアを使う前の数独の盤面。空きマスすべてに残っている候補が書かれている。列3には空きマスが6つある。3479138347815789579189261479467918512678926791268917931479679267431698517945582482561756931356232598294171571579345646156282416789679537867989367126724671234615714712567356735367126789246791234689179147812679C1R1C2R2C3R3C4R4C5R5C6R6C7R7C8R8C9R9
ヒドゥンペアを使う前の局面です。空きマスにはすべて残っている候補が出ています。
  • 5 最初から入っている数字
  • 5 解けた数字
  • 5 新しく入る数字
  • 5 パターンの候補
  • 5 消せる候補

Sudoku Royaleのパズルライブラリの問題201056を、やさしいテクニックでこの局面まで進めたものです。 やさしいテクニックで消せる候補は、すでに消してあります。

数字ごとにマスを数える

列をマスごとに読むのはやめましょう。足りない数字を一つずつ取って、列3でその数字が候補になっているマスを数えます。

  • 2が入れるのは2マス:R4C3とR5C3。
  • 3が入れるのは4マス:R1C3、R5C3、R8C3、R9C3。
  • 4が入れるのは2マス:R1C3とR4C3。
  • 6が入れるのは3マス:R3C3、R8C3、R9C3。
  • 7が入れるのは4マス:R1C3、R3C3、R8C3、R9C3。
  • 8が入れるのは2マス:R1C3とR4C3。

4と8は、列3で同じ二つのマスR1C3とR4C3にしか入れません。これが4と8のヒドゥンペアです。2も入れるマスがちょうど二つですが、同じ二つのマスではないので、ペアには入りません。

ほかの候補を消す

R1C3の候補は3、4、7、8、R4C3の候補は2、4、8です。どちらかのマスが列3の4になり、もう一方が8になります。そこでR1C3から3と7を、R4C3から2を消します。二つのマスには、4と8だけが残ります。

列3の4と8のヒドゥンペア。4と8が入れるのはR1C3とR4C3だけ。R1C3から候補の3と7を、R4C3から候補の2を消す。3479138347815789579189261479467918512678926791268917931479679267431698517945582482561756931356232598294171571579345646156282416789679537867989367126724671234615714712567356735367126789246791234689179147812679C1R1C2R2C3R3C4R4C5R5C6R6C7R7C8R8C9R9
列3の4と8のヒドゥンペア。二つのマスR1C3とR4C3を強調しています。取り消し線の候補を消します。R1C3から3と7を、R4C3から2です。

結果を次の一手につなげる

ヒドゥンペアは、それだけでは数字を決めませんが、消した候補が次の一手を生むことがよくあります。もう一度、列3の2を数えてみましょう。ヒドゥンペアの前、2が入れるのはR4C3とR5C3でした。R4C3から2が消えたので、列3で2が入れるのはR5C3だけです。これはヒドゥンシングルです。R5C3に2を入れましょう。

ヒドゥンペアのあと、列3で2が入れるのはR5C3だけになるので、そこに2を入れる。347913848157895791892614794679185126789267912689179314796792674316985179455848256175693135622598294171571579345646156282416789679537867989367126724671234615714712567356735367126789246791234689179147812679C1R1C2R2C3R3C4R4C5R5C6R6C7R7C8R8C9R9
候補を消したあと、列3で2が入れるマスはR5C3だけです。

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ヒドゥンペアとネイキッドペア

ネイキッドペアは、同じ二つの候補だけを持つ二つのマスで、その二つの数字をグループのほかのマスから消します。ヒドゥンペアは逆向きに働き、自分の二つのマスからほかの候補を消します。

それでも、この二つのパターンは同じ事実を別の側から見たものです。グループにヒドゥンペアがあるとき、そのグループのほかの空きマスは必ずネイキッドな組になります。マスの数とちょうど同じ数の違う候補だけを、合わせて持つ組です。例では、列3のほかの4つの空きマスはR3C3、R5C3、R8C3、R9C3です。この4マスが合わせて持つ候補は、2、3、6、7の4つの数字だけです。この4つの数字が4つのマスを埋めるので、2、3、7はR1C3とR4C3には入れません。消せる候補は、まったく同じになります。

4マスのネイキッドな組を見つけるのは大変です。二つの数字のヒドゥンペアのほうがずっと簡単です。どのグループでも、二つのパターンのうち小さいほうを探しましょう。

ヒドゥンペアの見つけ方

調べるグループには、すべての候補を書いたメモ (英語)が必要です。そのうえで、次のように探します。

  1. マスではなく数字ごとに数える。 グループに足りない数字ごとに、候補になっているマスを数えます。ネイキッドペアはマスを見ていると見えてきますが、ヒドゥンペアは数字を見ないと見えません。
  2. ちょうど二つのマスに入る数字を残す。 ヒドゥンペアになれるのは、この数字だけです。
  3. そのマスを比べる。 そのうち二つの数字が同じ二つのマスなら、ヒドゥンペアです。
  4. 空きマスの多いグループから始める。 ヒドゥンペアは、各マスに三つ以上の候補が残っている場所でよく見つかります。

ブロックの中では、もっと速い方法があります。スナイダー記法 (英語)を使うと、ブロックの中で入れるマスがちょうど二つの数字だけを書きます。ブロックの同じ二つのマスに書かれた二つの数字は、ヒドゥンペアです。

Dojoでヒドゥンペアを特訓

Sudoku RoyaleのDojoには、このパターンの短いレッスンとドリルがあります。次の一手がこのパターンになる盤面が、次々に出題されます。記録は正解を連続で出したときの最速タイムで、ほかのプレイヤーと比べることもできます。iPhoneでヒドゥンペアのドリルを開くか、Dojoのしくみ (英語)を読んでみてください。

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よくあるミス

  • 消すマスを間違える。 ヒドゥンペアが候補を消すのは、自分の二つのマスの中です。ネイキッドペアは、ほかのマスから候補を消します。この二つの向きを取り違える人がよくいます。
  • 一つの数字に三つ目のマスがある。 二つの数字のどちらかが、グループの三つ目のマスにも候補として残っていれば、ヒドゥンペアではなく、何も消せません。
  • 二つの数字のマスが違う。 それぞれの数字が二つのマスに入るだけでは足りません。同じ二つのマスでなければなりません。例では、2と4はどちらも列3で入れるマスが二つですが、共通するのはR4C3だけです。

ヒドゥンペアを探すとき、その次に学ぶこと

ヒドゥンペアは、普通や難しい問題で使います。シングル、ポインティングペア、ネイキッドペアで進めなくなってから探しましょう。簡単なテクニックのほうが早いので、先にそちらを試します。

同じ考え方は、三つの数字でも使えます。ネイキッドトリプルは三つの数字を共有する三つのマス、ヒドゥントリプルは三つのマスにしか入れない三つの数字です。各テクニックの位置づけは、数独のテクニック一覧 (英語)で確かめられます。

よくある質問

ナンプレ・数独のヒドゥンペアとは何ですか?

行、列、ブロックの中で、同じ二つのマスにしか入れない二つの数字のことです。その二つのマスにはこの二つの数字が入るので、二つのマスのほかの候補をすべて消せます。

ヒドゥンペアでは何を消せますか?

ペアの二つのマスから、ペアの二つの数字以外のすべての候補を消せます。グループのほかのマスは変わりません。そのあと、二つのマスはネイキッドペアの形になります。

ヒドゥンペアとネイキッドペアの違いは何ですか?

ネイキッドペアは、同じ二つの候補だけを持つ二つのマスで、その二つの数字をグループのほかのマスから消します。ヒドゥンペアは、同じ二つのマスにしか入れない二つの数字で、その二つのマスからほかの候補を消します。

ヒドゥンペアはネイキッドペアより難しいですか?

多くの人は難しいと感じます。同じに見える二つのマスを探すのではなく、数字ごとにマスを数える必要があるからです。考え方は同じで、ヒドゥンペアのあるグループには、必ずほかの空きマスにネイキッドな組があります。

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